UTPケーブル? Catケーブル?RJ45コネクタ?Admin 担当者が不思議に思ったIT用語をAIに聞いてみた
ー業務で見かけるIT用語、AIを使って「なんとなく知ってる」を「ちゃんとわかる」に変える方法。今回は、AIで理解を深めた実例をご紹介します。
はじめに
私はITサポート業務を請け負う株式会社eSoliaでOffice managerとして日々Admin業務を行っています。その中でよくLAN配線工事の見積明細に「UTPケーブル」、「Catケーブル」、「RJ45コネクタ」などのIT用語を見かけることがあります。LAN配線工事ということで、なんとなくネットワーク回線で使用するものという印象を持っていました。
社内で学習用として参照している「日経Network - 意外と知らないLANケーブル」では、LANケーブルについて専門的な知識を含めて広く解説されておりましたが、一般ユーザー及び初心者としてはもう少し簡単な説明で理解したいと思いました。
今回はAdmin目線から、IT用語を理解するまでのAI活用例について紹介させていただきます。
AIへの最初の質問
まず初めに、シンプルな質問を3種類のAIに聞いてみました。
AIに対する質問文:UTPケーブルって何
添付PDFに纏めたように、どのAIからも検索結果は大差ないように見えます。テキストに出てくるようなIT用語の説明を纏めたものという印象です。
専門知識を含めたテキストを読むより理解しやすい文書でありますが、個人的にもっとシンプルな説明がほしいと思いました。
AIへの質問方法を変更後
そこで、もう少し詳細に、レベル感を踏まえた質問をしてみました。すると、AIからの回答に少し変化がありました。
AIに対する質問文:UTPケーブル、Catケーブル、RJ45コネクタって何?IT知識のない人にわかりやすく説明してほしい
ChatGPT(無料版) :「推論」機能をオンにしたうえで質問。上記表にある説明文を要約した形での回答が表示されました。「推論」機能に基づくAIが出した回答の根拠を見ることができ、非常に興味深いものと感じました。説明の内容に関しては、難しい用語を箇条書きで纏めてあり、長々とした説明文を読むより、パッと内容を確認・理解できる印象を受けました。
Copilot(無料版):UTPケーブルを「電気コード」、CatケーブルをUTPの性能を示す「速度メーター」、RJ45コネクタは接続するための「コンセントプラグ」、という一般ユーザーやIT初心者にとってわかりやすい説明が出ました。
DeepSeek(日本語版モバイルアプリ版):「深く考える(R1)」機能をオンにしたうえで質問。
まず、ChatGPTと同様、解説文を出すまでの理論を確認することができ、質問者の真意を模索・考慮したうえで回答を出そうとしていることがわかりました。
説明文については、UTPケーブルを「普通の電話線みたいなケーブル」、Catケーブルを「ケーブルの世代を表す番号」、RJ45コネクタを「LANケーブルの先についているプラグ」と例える形で、Copilotと類似する答えが出てきました。
そして、「全体の関係を図解する」部分でUTPケーブルという種類のケーブルの性能がCat6で、両端にRJ45コネクタについているという説明はIT知識のないユーザーや初心者にとって一番理解しやすいものだと感じました。
回答をそれぞれキャラクター風にまとめるとこのようなイメージでしょうか。
ChatGPT「UTPケーブルは、ツイストペア構造の~…難しめだけど箇条書きで要点まとめておいたよ!」
Copilot「UTPは“電気コード”ってイメージ!Catケーブルは“性能を示す速度メーター”みたいなもんかな。」
DeepSeek「ふむふむ、質問者さんの意図は…なるほど、“LANケーブルの世代”を知りたいのね。じゃあ図解してみるよ!」
理解しやすい回答を得られましたので、実際に回答を確認したい場合は上記の質問文を使ってみてください。
まとめ
今回、UTPケーブルについて3種類のAIに聞いてみた結果とご紹介しました。技術的な用語よりも、簡素化された答えを得ることでUTPケーブルについての基礎的な理解ができたと思います。またAIが裏側でどのように回答を出そうとしているロジックを見られることに面白みを感じました。進化されたAI技術は非常に便利なツールですね。
ただし、AIによる回答の正確性や回答リソースの信憑性は100%保証されるものではないとされていますので、AIのご利用に関しては個人のご判断によるもの、または個人が所属する会社のポリシーに従う必要がありますので、ご注意ください。
株式会社eSoliaでは、頼れる企業のIT部門として日々ITサポートを提供しています。IT部門のアウトソーシング及びIT関連プロジェクト(移転・配線工事、機器導入の構築など)をご検討の担当者様はぜひこちらからお気軽にお問合せください。